逆転の発想で開発
従来できなかった生産を発想の転換で実現しました
- ソリューション事例
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背景
複数の素材をラミネートして複合素材を作る工程があります。岡部マイカ工業所では、フィルムやガラスクロスとマイカを貼り合わせて主にマイカテープを生産しています。
今までに使った経験のない強度の弱い基材との貼り合わせのご要望をお客様から頂きました。 -
課題
お客様からご要望のあった基材は、
1)強度がないため通常の貼り合わせ工程で使用すると皺が入る
2)基材に接着剤を塗工し乾燥するために熱処理すると伸びる
という課題がありました。
また、複数回に工程を分ければ生産可能でしたが、コストアップしてしまうという問題もありました。 -
解決策
従来の製造方式は、貼り合わせる基材それぞれに接着剤を塗工して一体化させるというものでした。
この接着剤の塗工ストレスに、基材が耐えられないということが大きな原因であったため、“接着剤を塗工しないで造る”という考え方に切り替えました。
これらの課題を解決するために、
1)搬送パスの最適化
2)ラミネートロールの最適化による熱圧着方式の導入
という製造工程の最適化を実施。提示されたコストをクリアしたうえで、お客様にご満足いただける結果となりました。
まとめ
「お客様のニーズを満足するためには何が最適か?」を第一に考え、工程の見直しを行いました。