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「放電現象」を
製品化する発想力 -
電気および材料の
専門家による連携力 -
マイカの特性を活かした
製品設計
素材から機能性ユニットへ ~マイカの特性を活かして~
背景 |
マイカは電気絶縁性が良く耐熱性が高い素材です。この特性を活かして世の中の役に立てることはないか?この発想から開発された製品がマイカ除電器でした。 |
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課題 |
工場の生産ラインでは静電気に起因したトラブルを解消するため、除電器が広く普及しています。
この除電器は、針式放電タイプが大きなシェアを占めており、狭いスペースに設置出来ないという課題があります。 その理由としては、 ①イオンの混合に距離が必要:1本の針にプラスとマイナスの電圧を交互に印加することで、それぞれのイオンを交互に放出する ②高さが必要:電極間に間隔があるため、対象物からある一定の距離を保たなければ、除電ムラが生じてしまう ③高電圧が必要:沿面距離(あるいは安全距離)が長く必要で、電源も大きくなる という点が挙げられます。 |
解決策 |
岡部マイカ工業所で開発した除電器は、マイカを誘電体として用いてその両面に高圧電極、低圧電極を配置しました。これら電極間に高い電圧を印加し沿面放電させました。この放電によりイオンが発生します。 |
まとめ |
岡部マイカ工業所の沿面放電方式は、
①針式に比べて薄い ②フレキシブルシートであるため、変形に自由度があり、様々なスペースに設置可能 ③面状電極であるため、対象物から近距離に設置した場合も、除電ムラが無い ④低電圧駆動を可能にした設計であるため、電源サイズも小さくなり、省スペースに貢献 という利点を持っています。狭小スペースでの除電、また円弧状での取り付けを行いたいというニーズをクリアし、かつ、商品設計には幅を持たせ、可能な限りユーザー様ごとのご要求サイズに応えられるよう、精力的に取り組んできた事例です。 |