OKABE MICA STUDIO
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CASE 02

  • 基礎研究が効いた
    設計開発

  • 諦めの悪い
    研究員

  • 粉砕技術の
    イノベーション

  • 従来無かった評価システムの
    確立と装置の導入

長年の基礎研究の成果が、品質特性の向上に結び付きました

背景

お客様からのご要望で製品出力アップのため、マイカテープの電気絶縁性能を従来比20%以上向上出来ないかとの相談がありました。

課題
電気絶縁層を構成するマイカテープは、マイカ箔、ガラスクロスおよび接着剤から造られます。ご要望に応えるためにマイカペーバーの最適化によるアプローチを試みました。
解決策

お客様からのご要望に対し、マイナーチェンジとして応えやすいのは、ガラスクロスや接着剤の調整です。
マイカ箔の特性向上というのはフルモデルチェンジに近く、また今回のケースでは、どういった形で設計すれば要求を満足出来るのか、マイカメーカーながら把握しきれていない所がありました。そこで、このことは恥ずべきことと考え、開発の基本方針を”マイカ屋としての再出発・基礎から洗い直す”と定め、開発を始めました。ミクロンオーダーのマイカ粒子ひとつひとつの形状分析から始まり、マイカ箔にした際の積層構造の分析など、基礎研究を徹底して行いました。さらには、お客様での評価結果と相関が取れるようにお客様と同様の評価手法およびシステムを積極的に新規導入して取り組みました。
最終的に、従来のマイカペーパーには絶縁性能に悪影響をおよぼす弱点があることが分かり、これを取り除くことで課題をクリアすることができました。
但し、これらの弱点を取り除くためには、マイカペーパーの大幅なコストアップが否めませんでした。
そこで、この弱点を発生させない造粒方法を見出す必要があったため、従来のマイカ原鉱粉砕装置からの大幅な設計変更を行いました。
材料の設計開発というテーマから粉砕装置の生産技術開発というテーマを経て、最終的にはQCDを満足させるマイカテープを仕上げることが出来ました。

まとめ

当初は設計方法を改善する方向性で進めた開発でしたが、従来のマイカシート自体に改良すべき点が見つかり、最終的には、研究によって突き止めた造粒方法を実現するために新しい粉砕装置の開発に着手。1つの開発を通して積み重ねた地道な研究の数々がイノベーションに繋がることを実感しました。